素人発注
知らない分野のものを買わないといけない、あるいは作らないといけない時。
自分で作るのは絶対無理であろう。よって詳しい人に頼むことになるが、詳しくないが故にいくらで買う?あるいはいくらで作るのを頼む?という相場がわからないというジレンマが生じる。
素人が発注してきたとなると、それをぼったくってやろうと思う人々もいるものだ。
もちろん相見積もりなどのテクニックもあるわけだが、常にそうも言ってられない場合もある。
さて、この話が何を言いたいかのゴールなのだが、我々国民は政府にたくさんのサービスや仕組みを自動的に発注している形になる。しかし、全く詳しくない分野も相当にあるはずだ。
私が特に思うのは、財政運営について、当然我々は素人ではあるのだが、あまりにも物を知らないために好き勝手やられているのではないかということだ。素人の発注へのぼったくりと同じ構図なのではないか?
経済学だったり基本的な貨幣論だったりを、全く知らないために、制御が効いていないのではないか。
適当なことをやられないためにも、少しでいいからその分野を勉強して、「良い発注者」になることも、有権者の一つの義務なのではないだろうか。そんなことを思った。
あと少しズレる話ではあるが、ここら辺、発注の問題に関してはAIによる補助だとかも見込めるかもしれない。実際、不動産価格の自動査定などは進んでいるのだから、定型的なものについては大体の見積もりが出せてしまう時代は来るだろうと思う。